「社会と情報」は大学入試センター試験の出題科目になりえるか その1
日本情報科教育学会が「大学入試センター試験の出題科目についての要望」(PDF)を独立行政法人 大学入試センター文部科学省 高等教育局大学振興課大学入試室に提出した。
当ブログは「社会と情報」に特化しているので、「社会と情報」はセンター試験の出題科目になりえるかを考える。
結論 (;´・д・)。o○(まだ、無理じゃね?)
学会の構成員ではあるのだが、否定的な意見を持っている。残念ながら「社会と情報」をセンター試験の出題科目にするには不向きであり、かつ/又は、時期尚早と言わざるを得ない。
最初に日本情報科教育学会の要望で同意できる部分について述べる。
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正直、すまんかった。
不向きまたは時期尚早である点を、引用しながら述べる。
平成23 年3 月現在,国・公・私立を合わせて全国257 大学(全大学の約1/3)に,情報関連学部・学科が設置されており,その数は505 学部・学科にも上る。
ではあるのだが、「社会と情報」との関連性は不明である。例えば、一般的な理工学部・理学部・工学部と高等学校の数学や理科(物理、化学、生物、地学)との関連性については一定のコンセンサスがあると言ってよいだろう。しかし、情報関連学部・学科と「社会と情報」との関連性についてはコンセンサスに疑問がある。個人的には、現時点において関連性が薄いと感じている。
また、大学における情報関連学部・学科に不安がある。情報科学や情報社会学などの学問領域を扱っている学部・学科もあるだろうが、受験生獲得の関係で冠に「情報」というキーワードを使っている大学もあると聞く。情報関連学部・学科が505学部・学科あるという数字には疑問の余地がある。この点については大学側の方が詳しいだろうから、コメントやトラックバックを頂けると助かる。
なんだか長くなりそうなので、その2へ続く。
(;´Д`A ``` 長くなるのかな・・・
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