「高校の「情報」の教科書がすごい件」と「社会と情報」の関連について考えてみた(2)
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一時期、情報教育関係者が注目した一連の記事である。新学期も少し落ち着いてきたので、そろそろ勢いでコメントしてみる。
いわずとしれた小飼弾氏のエントリー。相変わらず過激な書き振りではあるが、教育現場の実情を踏まえない「釣り記事」と思えばいいだろう。印象に残る部分を引用する。
正しい答えを出す事じゃないんだ。リテラシーって。
自分が出した答えに、責任を持つ事なんだよ。
責任を負えるなら、いくら間違ったっていいんだ。
他のブログ記事でも注目されているが、要するに「リスクテイク」、「リスクテイカー」の話である。情報社会のリスクを取るためには基礎知識や基礎技術が必要である。情報社会でリスクテイクが必要になったとき、リスクテイカーの考え方が必要になってくる。
情報科の授業を受けているのは高校生達であり、情報社会の基礎知識や基礎技術を持たない者が多い。このような高校生達は情報社会におけるリスクを取れる状態にはないと考える。
まあ確かに「知らないより知った方がいいことばかり」ではある。しかしそれ以上にググレカスな問題ばかりだ。
残念ながらググって理解が出来て技術が習得できる高校生は皆無である。高校生達がググってリスクテイカーにはなれない。結局のところ、小飼弾氏がイメージする高校生を前提にするのは不当な一般化であり教育現場に対しては説得力は0である。
閑話休題。「社会と情報」でリスクについて扱えるだろうか。経済学・ビジネス関連でトレードオフを扱う事を考えれば、リスクについて扱える可能性は十分にある。「リスク=怖い」などという扱いだけは避けたいものだ。
(;;;´Д`) 情報科教員のリスクって何だろう・・・
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