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2012年1月 9日 (月)

俯瞰的な入門書 - 入門講座 デジタルネットワーク社会

(T)

社会学の先生に紹介されて入門講座デジタルネットワーク社会(インターネット・ケータイ文化を展望する)を読んだ。

あとがきによると、本書は東京経済大学コミュニケーション学科創設10周年を期に作られたものである。50代・40代・30代社会学に関わる研究者による共著であり、様々なネット体験を元に書かれている。

初版第1刷が2005年1月19日であるから、2012年からすると一昔前に書かれた書籍となる。しかしながら、現時点ではないように古臭さはなく読める一冊である。

気になっている部分を以下に記す。

1.キーワード解説と参考文献

多くの書籍では解説の必要なキーワードは脚注にすることが多いが、本書は45の重要キーワード解説に紙幅を割いている。自分にとって初見の内容もあり、今後の勉強のきっかけとして良いと思う。

一方、参考文献に関しては出版年数が古いものもあり入手しにくいのが気になる。

2.網羅的

書籍を読むと「ここがポイント!」のような部分を見出すことが多いのだが、本書にはそのような「ここがポイント!」は感じ取れなかった。これこそが本書の特徴である。

この本は社会学視点の網羅的入門書であるから、情報社会を俯瞰するつもりで読むことが大切だ。様々な視点があることを知り、興味・関心のある分野を見つけることができると考える。この意味で、情報科教員にお薦めの一冊である。

■まとめ

2012年現在、元教科が数学や理科である情報科教員が非常に多く、理数系関連の授業は充実したものになりやすい。一方、理数系以外の単元(社会学系、人文学系、芸術系など)は課題だらけである。

現状を踏まえると、本書は情報科教員が社会学から見た情報社会を知るきっかけになると考える。

情報科教育関係者に一読を願う。

(T)

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コメント

早速注文してみました。ちょっと古い本のようですが、届いたら通勤の電車の中で読みます。楽しみです。

y.tanikawa 先生。コメント、ありがとうございます。
やや古の書籍ですが、よくまとまっていると思います。
他の人にも、このブログ記事とともに推薦していただけると有り難いです。

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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