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2012年12月28日 (金)

日本情報科教育学会 設立5周年記念フォーラム(2)

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  • マダー?(・∀・)っ/凵⌒☆

日本情報科教育学会設立5周年記念フォーラム(PDF)に参加した。

フォーラムのメインイベントはパネル討論会。例によって討論では無かった事はお約束。

パネル討論会
テーマ:情報科教育学会の5年を振り返り次の5年を描く

進行
 西野和典(九州工業大学:本学会副会長)
登壇者
 池田勇(嘉麻市教育センター)
 鹿野利春(石川県金沢二水高校)
 柴田功(神奈川県教育委員会)
指定討論者
 岡本敏雄(電気通信大学大学院:本学会会長)

前回の公開会議と違い若返りまくり。

1.ポジショントーク(3名)

池田先生と柴田先生は今まで実践されてきた事の紹介が中心であった。柴田先生が公開している情報科授業ノウハウ集は業界ではあまりにも有名。裏話を聞くことができた。ただ、私学人の私には教育センターや教育委員会の役割は謎である。

鹿野先生は教育現場の実情が赤裸々な紹介をされていた。鹿野先生の情報担当は「あり⇒あり⇒あり⇒なし」だそうである。あまりにも残念。別件だが、プレゼンテーションがとても上手であった。

ポジショントークに関しては小泉力一先生がまとめ記事を掲載している。

 2.質疑応答

今回は様々な質疑応答があってよかったと思う。

(1)会長のコメント

会長が重要なコメントをしていた。それは「転移の幻想」というもの。これは例えば、「数学の能力が高い人は他の能力も高いといった幻想」の事だそうだ。「数学や理科が情報の学習の基礎となるので、高校で情報は不要なのでは」といった意見に対するコメントであるが、この意見も同様に重要である。

(2)ポジショントーク

ポジショントークでは「情報を1年生に設置して、情報で学んだ事を他教科に活かす」という手法が紹介されていた。フロアからは「情報を2年生に設置して、1年次に他教科で学んだ事を活用する可能性」について質問があったが、パネリストは現実的でないと回答していた。

「他教科に活用されるのが情報科の活路」という回答に対して私は否定的である。

理由は簡単。これでは教授内容が安定せず、親学問との接続も見えない。悪い言い方をすると、ただの便利教科になってしまうからである。

情報科には「内容教科」「用具教科」「技能教科」「生活教科」といった様々な側面がある。これらのハイブリッドが鍵であり、特定の側面に偏るのは危険だと考える。

 ・内容だけでは用途が見えない

 ・用具だけでは中身が見えない

 ・技能だけでは学びが見えない

 ・生活だけでは理論が見えない

情報科の授業は学際的な取り扱いが活路だと考える。

■懇親会

懇親会では関東・東北支部の立ち上げ集会についてアナウンスがあった。いよいよという感じである。現場の教員が中心となって活動するらしい。今後が楽しみだ。

☆―(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ イエーイ

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