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2013年1月24日 (木)

情報科と他教科との接点 - 2013年度センター試験(倫理)

今年も多くの人が注目するセンター試験が行われた。本ブログでは「社会と情報」に関係すると考えた出題についてコメントする。諸氏からのコメントが頂けたら幸いである。

初回は2013年度センター試験(倫理)である。第1問の2か所が該当する。引用してみる。

A:(a)情報技術の発達は、人と人との関わり方を大きく変えているね。インターネットを使えば、誰とでも、遠くの見知らぬ人とでも、やり取りできるもの。

問1:下線部(a)に関して、情報技術の発達に伴う社会の変化に関しての記述として、最も適当なものを、次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

正解:(1)企業や公的機関に大量の個人情報が集積されるようになったため、プライバシーが侵害される危険性が大きくなっている。

他の選択肢と比べると妥当性はあるものの、消費者に偏った記述である。企業や公的機関は収集した個人情報をビジネスやサービスに活用している。情報技術の発達に伴う社会の変化に関する記述であるならば、実情を踏まえた選択肢の方が良いと考える。

B:(b)ネットにアクセスできない人もいるから、「誰とでも」は言い過ぎでしょ。

問2:下線部(b)のような問題を示す用語として正しいものを、次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

正解:(3)デジタル・デバイド

枝葉末節、重箱の隅。情報科の教科書だったらディジタル・ディバイトかも。情報科としては本当に枝葉末節、重箱の隅。

(*´・д・)σ

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コメント

問1の正解はどう見ても4。少なくとも、4を選択するのが不正解はありえない。
問2は出題の意図がわからない。こんなカタカナ英語を覚えることに何の意味が?

フィガロ様、コメントありがとうございます。

問1の回答ですが選択肢4は以下のようなものです。

(4)インターネットを使って個人が直接情報を得られるようになり、マスメディアが情報操作を行う危険は少なくなっている。

情報技術が発達すると、マスメディアもネット上で情報発信をしています。その影響力は大きく、情報操作を行う危険性は以前よりも大きいと思います。

問2の出題意図は、基礎単語の確認でしょう。このようなカタカタ英語さえ覚えられない方は、残念であると判断できます。

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